為替介入の心配はまだない?!ドル円はまだ下方向
まだ介入はない
昨日に引き続いてドル円相場の話からです。
昨日は、高値109.90から安値107.65まで円高ドル安が進んだ場面がありました。
終値は108.20でしたので、安値から60銭ほど戻した形です。
現在はさらに50銭ほど戻して、108.70付近のレートで推移しています。
1ドル107円台まで一気に円高ドル安が進行しましたので、麻生大臣が為替相場について発言しています。
「一方向に偏っているのは確かで、緊張感を持って見守っている。場合によっては必要な措置をとる。」
と発言しています。
円高になるスピードが速いから、見守っていますよ。もう少し円高が進んだら介入するかもしれませんよ。と言いたいのでしょうね。
この発言内容から考えると、今すぐ介入するという話ではありません。
今の相場をけん制した発言内容になっていますので、介入はもう少し円高が進んでからではないでしょうか。
円高が進んでいくと発言内容に変化がありますので、その時はまたお伝えしたいと思います。
さて、今日のドル円相場は麻生大臣の発言内容を気にしたのか、じりじりと上がってきています。
チャートも短期的には売られ過ぎのゾーンに入っていましたので、自律反発をしているのでしょうか。
この先どうすれば
今の相場環境を再度おさらいをしておきたいと思います。
- アメリカの利上げが遠のいたことはドル安要因。
- 政府、日銀の政策に期待が持てないので円高要因。
- 景気に期待が持てないので株安になりやすく円高要因。
- 介入があれば一時的な円安要因。
上にあげた要因が今の相場環境だと思っています。
ですので、ドル円は下方向に行く力が強いのではないかと考えています。
ドル円は上がっても110.50までではないかと思いますので、109円台後半か、戻りの勢いがなくなったら売りから入りたいと考えています。
(ドル円日足チャート)
レジスタンスラインの下は売り方向で考えています。
(ドル円1時間足チャート)
現在は上方向ですので、勢いがなくなるのを待ちたいです。
気になる通貨ペア
他にも気になる通貨ペアがあります。
オージードル、キウイドルのチャートを見ると下がりそうな形に見えます。
また、ドルカナダのチャートは上がりそうな形に見えます。
それぞれの力関係を見てみますと、オージー、キウイ、カナダ<ドル<円という力関係が見えてきそうです。
クロス円も取引きする時の通貨ペアのひとつに入れておくと、これから先の円高局面ではおもしろいかもしれません。
また、個人的にポンド絡みはやらないのですが、やらない理由はファンダメンタルや値動きが分からないことと、値幅が大き過ぎてどこに損切りポイントを置いていいのかが分からないこと。
値幅が大きいので、損切りポイントが遠くなると損切りをした時に大きくやられてしまうのでやっていないんです。
オージー円やキウイ円など他のクロス円で損切りをしても、ポンド円で損切りをするような痛手はありませんので、クロス円で取引きをするならオージー円やキウイ円などの通貨ペアの方がおすすめできます。
ユーロドルはじりじり上昇
ここ最近のユーロドルはじりじりと上昇している展開が続いています。
アメリカの利上げが遠のいたことが要因なのでしょうが、ユーロ自体もネガティブな要因がありますので、この上昇が続いていくのかよく分かりません。
ベルギーでテロが起きた時もユーロは下がることはありませんでしたので、意外に上がるのかと思いましたけど、ユーロを買う勇気がありませんでした。
ですので、ここ最近はずっと様子見をしている状態が続いています。
トレードする時に通貨ペアをどう選ぶかは人によって違うと思いますが、ドルストレートを中心に見ていると頭の中を整理しやすいので、ユーロドルを見ておくのは欠かせないかもしれません。