FX予想イベント前の選択は?ポジションを持たないことも1つの選択
リスクはどちらにあるのか
織り込んでいる、織り込んでいないなどの期待感を表す言葉はありますが、市場が何をどこまで織り込んでいるのかを考えることと、リスクはどちらにあるのかということを考えることで、儲からないまではいかないでも、負けることは少なくなくなります。
今回の日銀の会合前では、日銀から銀行への貸出にマイナス金利が適用されるかもしれないという報道がされていました。
また、何かしらの緩和をやってくるという期待が市場にあった状態になります。
ここで考えないといけないことは、日銀の会合の後に相場がどう動くかということを考える必要があります。
報道されているような緩和策が出た場合
ドル円は一旦は上を目指すということ。
理由は、市場参加者が織り込みにいっている状態ですし、半信半疑な参加者もいる訳ですから、緩和策自体が完全に織り込まれていないことと、政策の中身と効果はよく分からないですけど、インパクトはかなり大きいという気がしていました。
期待されていない緩和策が出た場合は、市場参加者の期待外れに終わりますので、ドル円は下を目指すことになるということ。
緩和策が出なかった場合
市場参加者の失望からドル円は下を目指すということ。
以上のことが、日銀の政策決定会合前に考えられることでした。
ここで大切になってくるのは、どちらの方向にも動く可能性があるので、ポジションを持たないということがベターな選択ではないかということです。
さらに付け加えますと、緩和内容が発表される期待が高い分、リスクは下方向にあるということが伺えます。
今回のような市場の注目が高いイベントや、サプライズが高いと思えるようなイベントは前もって分かっていますので、ポジションを持たない選択がいいでしょう。
イベント前にポジションを持って思惑通りに行けば儲けることができるのですが、逆に行った場合は大きくやられることになります。
この先の展開は
ドル円についておさらいですが、この2週間はポジション調整から円安方向に動いて、日銀の政策決定会合で円高に動く流れになりました。
ここからは再度、下に行くのではないかと考えています。
大きな理由は、継続的な株の上昇が見込めないことでしょうか。
日銀の短観を見てから、株が上がるのかなと考えていまして、日本経済は厳しくなりそうだとひしひしと感じています。
消費者物価指数が発表された!
物価が上がってくる気配がありません。色々と納得させられる数字でした。
当面のドル円はどこまで行くかは分かりませんが、まだ達成感がないことと、市場がパニック的になっていないことを考えるとまだ下を見る可能性が高いと言えます。
値幅が大きくなりますと、損切りポイントが遠くなりますので、リスクを考えながら売る方法でしょうか。
悪材料が出てきても下がらない場合
18日は原油の増産を凍結することが合意できなかったので、原油安、株安、円高という流れになりましたが、ここまで悪材料が出ても下がらないという相場になりました。
つまり、調整があるのではないかと考えることが自然だったのかもしれません。
ファンダメンタルの分析も大切ですが、チャートや値動きを見ながら小さな変化を見ていくのも大切だということでしょうか。
今後のドル円も、値動きを見ながら対処していきたいと思います。
ドル円の他に注目しているのが、ポンドの動きなのですが、こちらはこの2週間上昇している状態が続いています。
背景はよく分かりませんが、ポジション調整なのでしょうか。
売り込まれただけあって上昇する幅も大きくなりそうですので、ポンドの動きにも注目です。