FXの手法を学ぶには!?まずはドルストレートを見ることから始めよう

通貨ペアの基本はドルストレート

f:id:takeda_mirai:20160418204026j:plain

私がFXを始めたばかりの頃は、ドル円やユーロ円や豪ドル円といったクロス円の通貨ペアばかりでトレードをしていました。

なぜクロス円ばかりでトレードをしていたのかは、私がFXを始めた2007年は、サブプライム問題前の相場で世界的にも円キャリートレードの全盛期でした。

金利通貨を買って円を売るという特集は、雑誌やブログなどでも多数取り上げられていましたので、私もドル円やクロス円のトレードしか目に入りませんでした。

ちなみに2007年前半のスワップ金利なのですが、1万通貨を買った場合は、ドル円と豪ドル円ともに1日に150円前後のスワップ金利がもらえました。

現在1万通貨をドル円、豪ドル円それぞれで買った場合のスワップ金利は、ドル円で10円前後、豪ドル円で40円前後になっていますので、その当時のスワップ金利がいかに高かったのかが分かります。

話がそれましたが、円が主役で円以外の通貨ペアに関心がなかったこと、クロス円のクロスという意味を本当に理解してなかったことが理由で、ドルストレートや他の通貨ペアでトレードをしませんでした。

クロス円の計算方法

ユーロ円を例にとって考えてみます。

円をユーロに交換する場合は、円からドルに交換して、ドルからユーロに交換することで、円をユーロに交換することができます。

1ドル100円、1ユーロ1.2ドルの場合は、

100円→1ドル→1.2ドル→1ユーロ

という形で交換することで、円をユーロに交換できます。

つまり、1ユーロに交換するには1ドルの紙幣が1.2枚が必要で、1ドルに交換するためには100円が必要という意味です。

ですので、1.2ドル×100円=1ユーロ120円という計算式になります。

これがクロス円をトレードする時のドルストレートにばらした時の考え方になります。

では、1ドルが120円で1ユーロが1.1ドルの時のユーロ円のレートを計算してみます。

1.1ドル×120円=1ユーロ132円です。

次に、1ドルが110円で1ユーロ1.2ドルの時のユーロ円のレートを計算してみます。

1.2ドル×110円=1ユーロ132円です。

ユーロ円のレートだけ見ますと、132円ということで同じなのですが、中身は全く違っています。

前者と後者を比較しますと、前者はユーロ安ドル高円安、後者はユーロ高ドル安円高という中身が見えてきます。

つまり、前者がドル高で後者がドル安ということになります。

ここで大切なことは、ドルストレートがどういう動きをしているのかを見極めることが大切になってきます。

ただ単にユーロ円という通貨が動いているのではありませんので、ドルを中心に動きを見ることで、ユーロドルはどちらに動いているのか、ドル円はどちらに動いているのかを知ることができます。

各通貨の力関係

各通貨の力関係を見たい場合は、クロス通貨ではなくドルストレートを中心に見ることで力関係が見えてきますので、くせづけておいたらいいと思います。

また、クロス円急落という表現をよくニュースで見ますが、ドル円が下がっているのか、ドル円は下がらずに他の通貨が下がっているのか、ドル円と他の通貨の両方が下がっているのかといったことが分かると、話の本質が見えてきます。

各通貨の力関係を把握するのが分かりだすと、どの通貨ペアでトレードをすれば利益が出せるのかを考えるようになってきますので、FXを始めた頃よりもかなり成長してきたかもしれません。

また、ドルストレートの中でもこの通貨ペアだけ動きが違うという発見があるかもしれません。

そういう時は今の相場はどういうテーマで動いているのかといったことを考える助けにもなりますので、トレードをしていく上でドルストレート見ることは欠かすことができません。